メメント・モリ

ー死を想えー

ここは

命のプラットホーム

誰も教えてはくれない

 

人はなぜ生まれ

 

死んでゆくのか

 

なぜここに存在するのか

 

見つめよう

50年後のこどもたちに継ぐ言の葉をここに紡ぐ

あなたが今、頬に感じたそよ風は

地球の裏側で一羽の蝶が羽ばたいた際にうまれた風かもしれない

 

人知れずあなたが流した涙が蒸発し、大地に放たれ

砂漠で誰かの喉の渇きを潤す

貴重な一滴の水となっているかもしれない

 

あなたが内に秘めた怒りや悲しみが、

波動となって世に放たれ

どこかの誰かを傷つけているかもしれない

 

あなたが大きくついたため息は

どこかで竜巻や台風を起こしているもしれない

 

あなたがいつかお世話をし水をあげた花々は

枯れて土に還り、風にのって農作物の糧となり

かたちを変え今日のあなたの食卓にいるかもしれない

 

 

そうやって我々は

すべてに影響し合いながら

存在している

 

巡り 巡る

すべては循環していて

完璧なバランスがとれている

 

わたしが生まれたことで

なにかが役目を終え

 

わたしが死んだら

どこかでなにかが生まれる

 

巡り 巡る

ただ それだけのこと



死を見つめることから生の尊さを知る

いつまでも生きるものだと思い込んでいると
生きている日々の尊さや儚さを忘れてしまう
いずれ終わりが来るのだと
そしてそれは同時に
はじまりに過ぎないのだと
知っているかどうかで
この旅路の質が 大きく変化する
死を想うことから
生きざまを積む

必然

置かれた場所で咲きます



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